***** バイトで帰りが遅くなったある日のこと。 小屋には電気がついており、外からでも私がいない小屋に誰かがいることがわかる。 おそらくエドガーかバッカスだろう。 「ただいま」 私は慣れた手つきで我が小屋の扉を引いた。 「おかえり、待ってたよ、咲良」 「…?」 するとそこには全く予想していなかった人物がいた。 クラウスだ。 クラウスは私がいつも座る椅子に座ってこちらに微笑んでいた。 疲れから幻覚でも見ているのだろうか。