「でも全員帰りたいと思えることが帰る条件なんだろ?今はその条件を満たせねぇぞ?」 「…」 エドガーの意地の悪い笑顔にやるせない気持ちになる。 ここにいるヘンリーと私を除いた者はここにまだ居たいと思っている。 だからこそ帰れないのだ。どんなに帰りたいと願っていても。 「そんな…」 「はあ、仕方ない。とりあえずはここで過ごすことにしようか」 肩を落とす私に呆れたようなヘンリーの声が聞こえた。 …ああ、神様私はもしかしたら本の中からですら帰れないかもしれません。