「よーう!咲良!」 本をまじまじと見つめているとまさに欲望の塊であるエドガーが私の前に現れた。 「探したぜ!咲良!何で小屋にいねぇんだよ」 にこにこと笑いながら私に擦り寄るエドガーに嫌な予感がする。 こんな態度のエドガーは大体あることを私にせがむからだ。 「咲良様はバイト頑張っているだろ?だから金あるよなぁ?」 「…まぁ」 「じゃあ、その金俺に貸してくれ。ちゃーんと倍にして返すからよ?」 ほら見たことか。 キラキラの美しい顔で甘えてくるエドガーを白い目で見る。