エドガーもバッカスも居てくれたら心強いが、必ず居て欲しいというわけでもない。
なので私はエドガー、バッカス、ギャレットの3人のやり取りに特に何も口出しはしなかった。
しようとも思わなかった。
「じゃあ早速問題」
つい先程の出来事を思い浮かべているとギャレットは真剣な表情で私にそう言って、早速本題へと入った。
「初級からね。らぶ☆さばの正式名称は?」
「らぶ☆さばいばー〜戦わなければ生きられない!〜」
「主人公の名前、年齢、学年は?」
「坂本 葵、14歳、中学2年生」
「まあ、ここまでは常識問題だね」
互いに目を逸らすことなく、ギャレットの問題に私が答えるラリーが続く。
「次行くよ」
こんな感じのやりとりをこれから30分も続けることになるとはこの時の私は思いもしなかった。



