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「へぇ。本当にらぶ☆さば全部見たんだ。感想は?」
「名作でした」
らぶ☆さばのアニメ、映画を全て見終わった私は寝ずにすぐにギャレットの部屋へと向かった。
今日がギャレットに指定されたテストの日でもあったからだ。
相変わらず小バカにしたような笑い方で私を見てくるギャレットだが、私はそんなことは特に気にせず深く頷いていた。
多少は腹も立つがいちいち怒っていては何も進まないほどギャレットはいつもあんな感じだ。
慣れた方がいい。
「正直最初はほのぼの日常系アニメかと思ってたけどシリアスデスゲーム展開で涙腺が死んだ」
「わかってるじゃん。俺のテストを受ける資格はあるね」
今ギャレットの部屋には私とギャレットしかいない。
エドガーもバッカスも私について来たがギャレットの部屋の前で門前払いを食らっていた。
「部外者は立ち入り禁止」と言うギャレットにエドガーは「ふざけんな!俺は咲良の契約悪魔だぞ!」などと言いながら扉が閉まる寸前まで抗議していた。
逆にエドガーの隣にいたバッカスは無表情、無感情といった状態でただこちらを見つめているだけだった。



