「起きねぇと食っちまうぞ」 いつになく真剣な表情で頬を赤らめているエドガーは眠る咲良にそう言って顔を近づけた。 あと1㎝で唇が触れそうな時だった。 「…何しているんだ?」 バッカスが早くも厨房から帰ってきたのは。 「…別に。何もしてねぇよ」 「そうか」 咲良から離れて不機嫌そうにそう言ったエドガーに無表情ながらも疑いの目をバッカスは向ける。 雰囲気的にエドガーが咲良に〝何かをしよう〟としていたことを何となくバッカスは感じていた。 そして早く帰るようにしてよかったとバッカスは思った。