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目的地…ギャレットの部屋の場所がわからないままとりあえず書庫を出た私だったが廊下を少し歩いたところでそれは解決した。
「え?ギャレットの部屋?3階にあるよ。左の奥から3番目の部屋」
たまたま廊下で出会ったクラウスが甘い笑顔を浮かべてギャレットの部屋の場所を教えてくれたからだ。
「ありがとう、クラウス」
「どういたしまして!女の子のお願いなら何でも聞いちゃう」
ギャレットの部屋の場所を教えてくれたクラウスにお礼を言うとクラウスはにっこりと私に笑った。
ああ、遊び人オーラが今日も全開だ。
「じゃあ僕これからクラブで可愛い女の子たちとオールだから。あ、咲良も一緒にどう?すっごく楽しい…」
「遠慮するわ。いってらっしゃい」
クラウスが言葉を言い切る前に私はクラウスを白い目で見て、クラウスの言葉をバッサリ切った。
だが、そんなことで折れてしまうクラウスではない。
私に途中で言葉を切られても、全く気にしていない様子のクラウスは「えー。つれないなぁ。まあ、そんなところも好きだけど」と非常に甘い笑顔とウィンク付きで言っていた。
…やっぱり苦手だ。