目覚めのコーヒーを尾関が淹れてくれた。

「久しぶりによく寝たな。

起きたら昼過ぎだったからビックリした」

「そうだね」

柚愛はあくびをすると、コーヒーを口に含んだ。

「まあ、今日は特にこれと言った予定はないから別にいいんだけど」

尾関は両腕をあげて、うーんと伸びをした。

その姿はまるで猫みたいだと、柚愛は思った。

「こんなにも寝たから、夜に寝るのは難しそうだな」

「うん、そうだね。

今日は夜更かしだね」

柚愛はそう言った後にコーヒーを飲んだ。

「…また今日もするか?」

そう言った尾関に、柚愛はコーヒーを吹き出しそうになった。

「なっ…えっ、はい…!?」

(何を言ってるんだ、この人は!)

戸惑っている柚愛に、尾関はプッと吹き出した。