「洗濯もんは?」
「全部しまったけど。洗濯物でほしいものとかあった?」
「いや、…ないけど」
「そう?あ、これから、夕飯の買い物行ってくるから」
「んなの、したっぱに任せればいいだろ」
「んー、野菜は自分で見極めたいし。折角作るなら美味しいの作りたいでしょ?野菜の見極めも大事なのよ」
最近和佳菜は料理に凝っている。
勉強もスポーツもなんでもできる人間は、本当になんでもできるらしい。
天は二物を与えずというが、努力という才能を持っている和佳菜には、それは通用しないと思う。
「んじゃ俺もついてく」
「仁はこの後会議でしょ?この前の一件でここら辺のシマ荒らしたってクレーム入ってたじゃない。いないって言ったら、銀深会の人たちから余計にうるさく言われるわよ」
そっちは別にいいんだよ。
ヘコヘコ謝りつつ、相手に良い条件突きつければ引き下がってくれるんだから。
「んなの、俺じゃなくても」
「仁さーん!オキャクサマ来てますー」
三郷が困ったように声を上げた。
…大事な所で来やがる。
あのクソジジイ、後でボコってやる。



