そんな話をしていた時、俺のスマホが鳴った。

その電話の相手は父親だ。
今はお袋と海外のはずだが、珍しいな。
とりあえず出るか。

雷『もしもし、月夜、今大丈夫か?』


月『あぁ。何かあったのか?』


雷『それがな、さっき直生から連絡があってな、あの噂が原因で、飛燕と言い合いになり、桜が学校を飛び出したそうだ。』


な…!?桜が!?


雷『あいつが言うにはあの桜の木が咲いてる公園にいるんじゃないかって言ってる。何かあったら心配だ。様子を見に行ってくれるか?』


月『あぁ、わかった。』


桜待ってろよ。今行くから。