そんなあの人たちにとって大切な存在が、傷付けられていることを今日知った。


それは幹部の一人、斉藤 彗月(さいとう はづき)の言葉だった。


彗『月夜、飛燕が姫の1人を追い出したみたいだな。なんでも現姫をいじめたとかで。』


月『追い出されたほうの名前は?』


彗『華月 桜っていうやつだが。』


桜…それはあの人たちが大切にしてきた存在で、俺たち"月光"にとっても大切にするべき存在。

絶対的な存在とも言える。
そして、俺にとって…最愛の存在。


月『そいつが裏切り者だと…。ありえないな。』


そう言うと、彗月だけでなく、他の幹部たちも俺を見て驚きの表情を浮かべる。