【伝説の"桜"】

たった二人の男女だったが、それはどの暴走族も、組でさえも震え上がらせるぐらい、強かった。


罪人は許さない。だが、決して救わないわけではない。救える人たちは必ず救っていた。


今でもこの二人を尊敬する人は多い。


伝説の"桜"と呼ばれる二人には、二人の息子と一人の娘が存在した。


二人の息子は、妹を大切にし、その妹もまた兄を慕っていた。


妹はその大切な命を失った時…それでも"笑った"。
常に"笑顔"でいることはやめなかった。


"大丈夫"この言葉が彼女の口癖になった。