30人も人がいれば色々な種類の人間がいる。例えば自己承認欲求が高い人、自傷行為をしてしまう人、静かな人、うるさい人、独占欲の強い人。元々、理解はしていたけどいざ話すとなると大変だった。この人とは関われないという感情も生まれてくる。でも悲しいことに関わらない方がいいと本能で感じている人ほど好かれてしまった。
「ゆかさん!今日も私と遊んでくれますよね?」
「ゆかさん!私の事嫌いですか?」
「ゆかさん!私意外と遊ばないで…。」
そんな事を言われてどうしようもないくらいうざく感じた。そのまま逃げた。逃げた先にいたのは吐息厨の男。吐息厨だけならまだしも完全出会い目的…。その被害にあった女子はグループの中で9人もいた。
「ねぇ。ゆかさん。今日2人で通話しない?」
って言われた時は鳥肌が立った。その時に生まれた派生グループそれが後の私の仲間になる人達とのグループだった。元々は『被害者の会』なんて言う大層な名前をていたと思う。でも、時が過ぎるうちに人数がどんどん減って最終的に4人になった。4人で色々考えた結果、固定を組むこととなった。固定とはゲームで基本いつも一緒に遊ぶ人達のことだ。グループの名前を考えてる時に私が独り言程度に言ってしまったことをみんな見逃さなかった。
「want to sky」
なんでそんなことを言ったのかも今では分からないがその時の私以外の3人は
「いいじゃん!」
「ひらがなにしたら可愛いよ!」
「それにしよ!」
トントン拍子に決まってしまった。そんなこんなでグループ名は『うぉんととぅーすかい』となった。ちょっと笑ってしまったけど大好きな4人と出会えてよかった。そう思えた。