彼女と出逢ったのは、酷く雨が降りしきる夜だった。
仕事が終わって、いつものように自宅へ帰ると、マンションの前には白いワンピースを着た髪の長い一人の女の子が膝を抱えながらうずくまっていた。
僕はなんだか怖くなって、何事もなかったかのようにスルーしようと思ったのだが、パッと顔を上げた彼女とつい目を合わせてしまった。
その姿を見ておきながら放ってはおけなかった。
「大丈夫、ですか……?」
無意識に声を掛けていた。
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