あの後ろ姿は絶対、杏鈴だ…

京と花音と仲良さげに話しているようだ

すると、京と目が合う。

口パクで俺に

“がんばれ”

俺はその言葉に頷いた。

それをみて安心したのか花音と中庭に向かっていった。

キョロキョロしてる杏鈴に

俺は愛おしさを感じた。

振り向いて貰えなくてもいい

そう思いながら俺は

愛おしい君の名前を呼んだ

「杏鈴!!!」