花音「杏鈴、なんかいつもと違ったね。」

「そうだな。」

杏鈴が気を利かせて俺と花音の2人きりにしてくれた。

「なぁ、花音」

花音「んー?」

「今、好きなやつとか居んの?」

花音「う、うん…いるよ…一応…」

「……そか」

好きなやついんのか…

でも、他のやつになんか花音を渡さねぇ

「花音。好きだ。ずっと前から
泣かせたりしない。大切にするから
俺と付き合ってください。」

驚いた顔をする花音。

そりゃ、そうだよな…

幼なじみだと思ってたヤツから

告白されるなんて思わないよな…

花音「私でいいの…?」

「おう!」

花音「私も大好き!よろしくお願いします!」



俺が幸せになってる時に

杏鈴と翔唯があんなことになってるなんて

この時の俺はまだ知らなかった。

ホールに戻り呆然と立っていた翔唯をみて

俺は何も出来なかった。

花音は泣きながら杏鈴を必死に探していた。

なぁ…幸せになってくれよ…

もうお前らが傷つけあってるのは

俺と花音はみたくないんだよ…