雨。

あの日のことは昨日のことのように

覚えている。

貴方と初めて行った場所で

私はあの日貴方と終わりを告げた。

その日は、土砂降りの日。

付き合って2年の記念日だった。

彼は真剣な表情をしていたから

何かあるのかなと少しだけ期待をしていた。

でも、私の期待とは裏腹に

貴方は私に

「ごめん。俺と別れて」

そういうと私の返事を聞かずに

貴方は私に背を向けて歩き始めた

突然の別れの言葉に

私は声を出すことができなかった

呆然と私から離れていく貴方の姿を

私は見ていることしかできなかった