え?ていうか、なんで昴くんがここに? カラオケ行ったんじゃなかった? 「……昴、必死だね」 「あー? ……うるせーよ」 「じゃあ昴に任せる。 また明日ね、千花ちゃん」 ウェーブヘアーを揺らして、来た道を戻っていく海ちゃん。 残された私は、怖くて後ろを振り向けずにいた。 「じゃ、さっさと帰ろうか」 明らかに怒りを含んでいる声に、 う゛…と身震いした。