煇先輩といるとこんな他愛もない話にも花が咲いているようで、ポカポカと暖かい気持ちになる。煇先輩が腰を下ろした横に私もついて行った。
『花ちゃん、さっきの事なんだけどさ、』
話しながら先輩はコーラをコップに注いでシュワシュワと弾ける音がする
『好きだからキスしたし、好きだから今日も家に来ないか誘った。全部俺の勝手。だから気にしなくていいんだよ、利用して好きになって…って言っちゃったけど、よく考えたら花ちゃんはこれっぽっちも俺のこと利用なんてしてないから。』
『俺を受け入れてくれて、ありがとう』
真剣な顔をしてそういう煇先輩は本当にどこまでもまっすぐで、優しい人なんだろうか。もう前を向く準備はできている。目頭が熱くなってきた。
「ありがとうございます…。」
頷きながら返事をすると体を引き寄せられて煇先輩に包まれた。
もう一度キスされれば
『あーー今日からオレの彼女、好き大好き』
とグリグリ肩に頭を擦り付けてきてくすぐったい。ドキドキする、可愛くて本当に仕方がない。
『なんで泣いてんの笑』
こんなにも自分を想ってくれる人はもう絶対にいないと思う。
綺麗な手で私の涙を拭ってくれて、真正面から『好き』と伝えてくれる人は煇先輩以外にはいない。
一度溢れ出した涙は止まらなくてずっと煇先輩の腕の中で泣いてしまった。
『…絶対もうジミンなんて考えさせる暇与えないから』
「私もテヒョン先輩を好きになりたいです」
『ん、なって好きに』
「はい…」
抱き抱えられてベッドに体を沈めこまれれば、深いキスをしておでこ、鼻、まぶたにもキスが降ってきた。
『幸せ』
夏で部屋が少し暑くても先輩から離れたくなくて自分から頭を先輩の胸のあたりをすりすりと寄せると
『花ちゃん…それ以上はダメ』
と、少し距離を取られてしまった。
ちょっと寂しかったのは、内緒。
眠りにつきそうな頃カバンの中に入れている携帯が鳴っているだなんて私は全く気づかない
