雨上がりには



家に着いた頃には夜になってて、お兄ちゃんは彼女さんが待つお家までまた車を走らせた。

携帯を見ると不在着信が入っていて、煇先輩からだった。電話をかけ直すのは気が引けて、LINを送ってみるとすぐに返事がきた。



"今から会えるかな"


なんと送ればいいか分からなくてトーク画面を開きっぱなしにしていると

"会いたい"

"花ちゃんの家の近くの公園で待ってるね"


とまた煇先輩からLINがきた。正直、会うのが怖い、行ってしまえば先輩を頼る他なくて絶対にそうしてしまう自分が見えて、嫌だ。


誰の手を借りることもなく空先輩を忘れられたらいいのに、好きな人がどうして煇先輩じゃないんだろうって本当に自分が嫌になる。


"きて"


そのメッセージが目に入れば自然と足は公園に向かっていた。私は結局、その場に行きたかったのだろうか。


早く、気持ちを楽にしたかったのだろうか。