その日の夕方父さんのマンションでみんなで夕食を食べた。



母さんは育児に疲れていた。



そんな母の様子に乙女さんが気付いた。



『カオリさん翔も隆も元気になったし、


明日から花音もここに連れておいで。』



花音が生まれ1ヶ月検診も終わり、



もう普通の生活に戻っていいた。



母は何でも一人で頑張ろうと、必死になればなるほど空回りしていた。



花音が泣けば一緒に泣いている。



母のマンションはゴミだらけ。



流しには食器が溢れていた。



勇人さんが学会で今週はいない。



食事も取っていないようだった。



乙女さんはそんな母をそっと抱き締め、



背中を優しく擦る。



『カオリさん一人で頑張らなくていいんだよ。』



母は泣きだした。



「私本当に駄目な母親。ミルクもうまくやれないし、

オムツも変えられない。


花音二日もお風呂入ってない。」



私はため息つくしかなかった。