『華俺たち友達だよな。


俺最初ここへ来たのは華に謝りたくて。


沢田に一杯迷惑かけたからさ。


でも沢田の奥さんが華だって分かってかなり驚いたよ。


でも華はそこらにいる女と違う。


年の割に落ち着いてる。


いきなりこの俺に説教するし、たけど華と話してると落ち着くんだ。


俺が今までやって来た、汚い事も黙って聞いてくれそうで、


病人の華には悪いと思ったけど毎日来てしまった。


華これからも俺の話し聞いてくれる。』



私はいいよ。と頷いた。



冬馬が買って来てくれたケーキを二人で食べた。



そして冬馬が自分の過去を話し出した。



「俺の親は、俺が小学生三年生の時再婚したんだ。


親父が再婚した相手にその時中学一年生の女の子がいた。


それが由利香。


俺はずっと一人っこだったから、姉が出来た事が嬉しくて由利香に甘えた。


毎日が楽しくて、たけど俺が中学一年生の時、


俺は自分の気持ちに気付いてしまった。


俺は由利香を姉としてでなく、


一人の女として好きなんだと。』



冬馬の真剣な話しに私は身動き出来ないでいた。