一輝は他の先生と生徒会の役員に呼び掛け、



署名と沢山の生徒の思いを書いたものを、



校長に提出した。



教頭先生も署名に協力してくれた。



私も署名した。



そして私の思いを伝えた。


《私は今年この学校を卒業しました。その中でも体育大会でクラスみんなで、力を合わせ優勝を勝ち取った事を今も覚えています。 在校生のみんなにもそんな素敵な思い出を残してあげたい。 体育大会を是非実行してほしいと思います。


沢田華。》



みんなの思いが通じた。



予定通り体育大会は行われる事になったのだ。



一輝と抱き合って喜んだ。


夕顔も一緒に喜んでる。



訳分からないまま夕顔は飛び跳ねてる。



「パパとママ何嬉しいの?」


「パパが一杯頑張ったからかな。」



『違うよ。夕顔ママの思いが通じたんだよ。』



え、私の思い?



『華が書いたメッセージを、校長が読んだんだよ。それでOKが出たんだ。』



そうだったんだ。



体育大会やれて良かったね。