しばらくすると樹先生が戻ってきて手には薬の箱と湯たんぽがあった。


「叶花ちゃん、薬飲もうか?」

「ありがとう 」


薬を受け取って飲んでいると、樹先生は湯たんぽをそっとお腹に当ててくれた。

真夏だから全然寒いとは感じていなかったのにお腹に温かさが伝わると少し痛みが和らいだ気がした。


「真夏だけど叶花のお腹冷えているから温かくしないと。冷えると血流が悪くなって痛みが強くなっちゃうからね 」


そうなんだ。

知らなかったな…

樹先生は男なのに私なんかより生理で辛い時の対処法を知っている。


お医者さんであって頼りになる彼氏なんだって改めて思った。