なんの未練もなかった。 だけど、どこか空虚になる。 あっけなく私達は他人同士になった。 私は愛されていなかったのか。 一人で答えの出ない問題が、頭の中をループした。 携帯を開いた。 こんな時、頼れる友達なんて誰一人いない。 携帯電話のアドレス帳には、数十名もの名前が並んでいるのに。 ……誰にも言えない。 携帯の電源を落とした。 真っ黒になった画面。 もう、どうにでもなれ。