冴木先輩の言葉ではっとした。


そういえば、まだご飯食べてなかった。


どうしよう……


何を作ればいいんだろう……?


「由妃、今度は俺が作るよ」


悩んでいた時に、提案されて驚いた。


聖君が作るの……?


「聖一が作んの!?」


「大丈夫?」


「作れるのか、聖一」


「失礼だな、お前ら」


正直、先輩達と同じ心配をしてしまった。


だって、作れないから、今までレトルトだったんだよね……?


なのに、聖君が作るって……


それに、聖君も疲れてるはずなのに……


やっぱり私が作らないと。


「今日はいいよ、由妃。由妃ほど上手く作れないけど、ある程度なら出来るから」


そう言ってくれるけど……ほんとにいいの、かな?


でも、せっかく作ってくれるって言ってるんだし。


ここは甘えてみようかな……


「じゃあ、お願い。聖君」


「うん、任せて」


聖君の作った料理を食べてみたいって思った。


これからはちゃんと毎日作るから。


今日だけは……