1袋いっぱいにゴミが入る頃には、もう結構綺麗になっていた。


あれだけあったゴミもほとんど姿を消してる。
 

「あとちょっとだよ」


「ようやく終わるー!」


終わりが見えてきたからか、特に上原先輩が生き生きとしていた。


私は申し訳ないけど、もうゴミが入らないから…… 


先輩達に任せてもいいかな……?


私が年下なのに何もしないのは申し訳ないと思って、ゴミを探した。


「もうないな」


「よっしゃ、終わったー!」
  

「疲れたよ」


「これで終わりか」


私も疲れたし、先輩達はもっと疲れたような顔をしてる。


生徒会の仕事が終わった後で、このゴミ拾いなんだから。


疲れるに決まってる。


私の方がどちらかといえば疲れてないよね。


「よし、今度こそ戻るか」


「賛成!」


ゴミ拾いが終わったから、寮に今度こそ戻ることになった。


「もうくたくただよ」


「このまま速攻で寝れそー」


「その前に飯食べないとな」