「ゴミ袋はどこにあるの?」
「ここだよ」
聖君に聞いてみると、ちゃんと把握している聖君が開けた棚にはゴミ袋があった。
一応場所は覚えた。
ゴミ袋を手に取ってすぐに戻り、出発した。
三田川は本当に白百合学園の近くだった。
それはまぁよかったんだけど……
「汚い……」
問題はゴミの量の多さ。
誰のか分からないけど、あちこちに散乱してる。
「これを片付けなきゃいけないんだよな」
「量が多すぎだよ」
「時間がかかりそうだな」
「はぁ。面倒くさい」
先輩達もゴミのあまりの多さに引き攣った顔をした。
これを全部拾わないといけないんだよね。
ほんとに時間かかかりそう……
「とりあえず拾っていくしかないな」
「そうだな」
「そうだけど、別れてやった方が効率がいいと思うよ」
「いいな!そうしよう!」
正直気が進まなかったけど、ちゃんと綺麗にしようと思い直した。
綺麗にする、そう目標を立てて頑張ろう……
こんなに汚かったら、川も可哀想だから。



