「ほんといい子!ありがとう、由妃ちゃん!」
「助かるよ、ありがとう」
「ありがとな、白嶺」
「ごめん、由妃。でも、俺達の仕事を手伝ってくれると言ってくれてありがとう」
「いえ、お礼を言われるようなことじゃないですよ」
聖君達が大変なのを分かって言ってるんだもん。
人として当然だよね。
「マジでヤバいなー」
「ん、僕も」
私にはよく分からない会話だけど、聖君には分かったみたいで睨んでる。
どうしたんだろう……?
いい雰囲気とは言えない空気に戸惑った。
「はぁ。さっさと行くぞ」
呆れたような冴木先輩の声で、その雰囲気も崩れたからほっとした。
ほんとに凄いよ、冴木先輩は……
「その前に、ゴミ袋持っていかなきゃいけないだろ」
「あぁ、そうだな。聖一、持ってきてくれ」
「あぁ」
私か行くよって言いそうになったけど、場所が分からない私が行っても遅くなるだけだよね。
ここは聖君にやってもらった方がいいかな。
でも、ただ待ってるのも……
「聖君、私も行く」
「ん。じゃあ、一緒に取りに行こう」
「うん」
冴木先輩達に待ってもらって、一緒に取りに行くことになった。



