お気に入りの生徒なら、褒めてもらえるけどね。
私はどうして嫌われてるんだろう……
嫌われるようなことはしてないつもりだけど……
「由妃、先寮に戻ってて。俺達は行ってくるから」
そんなズレたことを考えていた時、気を遣ったのか聖君はそう言ってくれた。
「えっ、でも……」
「悪いとか考えなくていいから。元よりこれは俺達の仕事だし、由妃は今日手伝って疲れてるでしょ?」
今日手伝って生徒会の仕事が思った以上に大変だって知った。
確かに疲れてるけど……
それは聖君達も同じこと。
役に立ちたいよ……
「ううん、手伝うよ。それに、疲れてるのは聖君達だって同じはずだよ。私が手伝えば、少しは早く終わるはずだし、疲労も少しは軽減出来ると思うよ」
生徒会メンバーじゃないのに出しゃばるなって言われたら、そこまでだけど……
聖君達はきっとそんなこと言わない。



