「でも、今からやったら遅くなっちゃいますよ!」
「それに、ようやく仕事が終わったんですよ?もう僕達も疲れてますし……」
「つべこべうるさい。わしがやれって言ってるんだから、大人しくやれ。掃除くらい簡単だろう?」
上原先輩と霖先輩は少し抗議するけど、無駄だった。
嫌な先生……
初めて先生に対して嫌悪感を覚えた。
「……分かりました。やります」
「よろしくな、頑張るよ」
先生のその言葉には悪意がこもってるようにしか見えなかった。
純粋にそう思ってる感じがしない。
どこか嘲るような感じだった。
去っていく大橋先生を見送ると、先輩達は揃いも揃って苦々しい顔をした。
「あの先公、いつもいつも俺達に仕事を押しつけてくるよなー」
「せっかく終わったのに、性格悪すぎぢよね」
はぁとため息を着いて、先輩達もあの先生をよく思ってないのが分かる。



