そうなんだ。


さっき感じたことは合ってたんだね。


「ん。いい先生だよねー」


「そうなんだね」


生徒にこんな風に思われてるってことは、きっといい先生なんだろうなって思う。


まだ会って2日目だし、どんな先生か完全に分かり切ってないけど、きっと私も好きになるんだろうな……


「そういえば、明日ってスポーツテストだよね」


ふと、莉里ちゃんが思い出したように呟く。


「うわ、そうだった。忘れてたわ」


その時に見せた幸ちゃんの嫌そうな顔。


そっか、明日スポーツテストがあるんだ……


幸ちゃんはスポーツテストが嫌いなんだね。


「幸は運動神経いいんだから、やる気出せばいいのにー」


「は?嫌に決まってるでしょ。あんなの本気でやる必要ないわ。本気出して体育祭で選抜リレーとかに選ばれたらどうするのよ。それに、それは莉里にだって言えることでしょ」


あはは、そうなんだ。


でも、幸ちゃんと莉里ちゃんは本当に仲が良いなぁ……


「2人って仲良いよね」


「うん、まぁねー。私と幸は初等部から一緒だし」


答えてくれたのは、莉里ちゃん。


白百合学園は、初等部、中等部、高等部の3つに分かれてるんだ。


初等部からってことは本当にずっと一緒だ。


仲良いわけだね。