無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!



莉里ちゃんにそんなことを言われるけど、よく分からない。


呼び方、可愛いかな……?


そんなことないと思うんだけど……


「皆、おはよう」


そう思っていた時、スガ君が教室に入ってきた。


「スガ、はよっ!」


「スガ、今日は遅かったな!」


「あぁ、ごめん。寝坊しちゃって」


先に気づいた男の子達がスガ君に積極的に挨拶した。


……ほんとに好かれてるなぁ。


「スガ君、おはよう!」


「スガ、おはよう!」


「うん、おはよう」


続けて女の子達も挨拶。


男女問わず好かれるなんてすごいことだよね。


「スガも人気よね」


「まぁ、生徒会メンバーには劣るけど、学年で1番人気だしねー」


「そうなんだ」


スガ君を初めて見た時もモテそうだと思ったけど……まさか、学年1番なんて。


でも、こんなにかっこいいもんね。


スガ君を見て、納得した。


そんなことを話し合ってるとは思っていないスガ君が私達に近づいてくる。


「おはよう、白嶺さん。それと、渡邊と春日もおはよう」


渡邊っていうのは幸ちゃんの名字で、春日っていうのは莉里ちゃんの名字。


「おまけ感すごいわね。まぁ、おはよう」


「おはようー」


「おはよう、スガ君」