無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!



「はっ、生徒会長!?」


「嘘っ!?」


その驚きように逆に私が驚いてしまう。


そんな驚くようなことかな……?


「あの、無気力な生徒会長にこんな可愛い幼馴染みがいるなんて」


「ほんとそれだよねー」


2人の発言にキョトンとしてしまう。


可愛い幼馴染みって、それお世辞だよね……?


うん、きっとそう。


「もしかして、由妃がいるから告白今まで断ってたとか?」


「それありうる!」


話がよく分からない方向に行って、私は首を傾げた。


「えっと、私は関係ないと思うよ。それより、聖君ってそんなに告白されてるの?」


さっきと似たような質問。


でも、どうしてだろう……すごく気になる。


「えぇ。そりゃあ、もう。さっきの騒ぎで分かったでしょうけど、生徒会の中でも皇先輩は1番モテてるから」


「そうそう。でも、誰に告白されてもその告白を受けたことがないんだよ。いつも断ってばっかりなの」


2人から聞いた話でも、聖君がとてもモテることが分かった。


その告白を断ってるなんて、どうしてだろう……?


「っていうか、由妃って皇先輩のことを聖君って呼んでるの?」


「えっ、う、うん」


「その呼び方可愛い!」


話が次々と行く。