無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!



「キャー!」


な、何……?


何事!?


「あ、近くに来たわね。生徒会メンバーが」


「相変わらず人気だよねー」


幸ちゃんと莉里ちゃんが呆れ気味に呟く。


生徒会……ってことは、これ聖君達への悲鳴なの?


まるで、アイドルみたいな人気っぷり……


「ねぇ、近くに生徒会メンバーが来てるんだって!行こうよ!」


「ほんと!?行く行く!私、黎様が見たい!」


「えー、霖様でしょ!」


「穂希様もいいよね!」


「でも、やっぱり1番は……」


「「「聖一様だよね!!」」」


最後ぴったり声が揃った。


まさかの様付け……


他の人も人気みたいだけど、やっぱり聖君が1番人気なんだ……


まぁ、あれだけ整ってるもんね。


私も初めて聖君に出逢った時はあまりのかっこよさに見惚れちゃったし……


「ねぇ、生徒会の人ってそんなに人気なの?」


さっきの会話でなんとなく分かったものの、気になって聞いてみると……


「えぇ。生徒会メンバーはこの学園のアイドル的存在だもの」


「まぁ、皆美形だしねー。ファンクラブもあるみたいだしー」


えっ、ファンクラブ!?


すごい、そんな人気なんだ……


ますますアイドルみたい。