霖の質問に即答した。
事実だから。
由妃以上に可愛い子なんて、俺は見たことない。
「うわ、即答」
「無気力王子をこんなにベタ惚れにさせた由妃ちゃんすごいな」
「ほんと、夢中なんだな」
呆れ気味に見てくる3人。
別にどうだっていいけど。
由妃以外の奴からはどう思われたって構わない。
「そういえば、編入生もユキっていうんだよね。偶然かな」
「何か言った?霖」
「ううん、何でも」
小さい声で何か呟いた霖に少し首を傾げた。
でも、霖は何も言わなかった。
まぁ、大したことじゃないんだろうと思って、俺も聞き流すことにする。
もしこの時ちゃんと聞いてれば、由妃が帰ってきたことを早く知ることができたんだろうけど。
昼休みになり、理事長室に向かっていると……
「あ、生徒会メンバーの人達だ!」
「皆、かっこいいよね!」
「キャー、聖一様だわ!」
「黎様ー!」
「穂希様ー!」
「霖様ー!」
視線がこっちに集中して、正直嫌でしょうがない。
俺だけじゃなく、黎達もいるからだろうけど。
こういう女の子達の反応に対して、俺達の反応は様々。



