認識すると、一気に顔に熱が集まってきた。
「由妃、顔真っ赤になってる。可愛い」
「もうっ、聖君!言わないで……」
羞恥心を煽られ、顔が更に赤くなった。
その顔を見られたくなくて、俯く。
「おはよ……ってまたイチャついてるし!」
「これで付き合ってないんだもんね。信じられないよ」
「まぁ、それがこいつらだしな。もう見慣れてきただろ」
そうしている間に冴木先輩達が起きたみたいで、口々にそんなことを呟かれた。
あれっ、昨日の告白って本当に私の夢……?
まだ顔に集まる熱が冷めないまま、確認するように聖君の方を見る。
「いや、俺達付き合ってるけど」
「はっ、付き合ってる!?いつから?」
「昨日の後夜祭から」
あっ、よかった……
夢じゃなかったみたい。



