聖君と恋人になれた次の日のこと。
私は今も夢の中にいるような気分だった。
昨日の告白って、嘘じゃない、よね……?
現実の話だよね……?
自分の都合のいい夢を見てしまったんじゃないかってそう思ってしまう。
お弁当を作りながら、頭の中は聖君のこと、というよりも聖君との関係のことでいっぱいだった。
「由妃」
「あ、聖君」
気づいた時にはいつかのように聖君にぎゅっと抱きつかれた。
そして、そのまま流れるようにキスをされる。
「おはよう、由妃」
「お、おはよう」
頭が真っ白になりながら何とか挨拶を返した。
あれ、今さらりとだけどキスされたよね……?



