無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!



「由妃!」


幸ちゃんに名前を呼ばれて我に返った。


「えっ、あ、何?幸ちゃん」


「何って、ずっと由妃の名前を呼んでたのに、返事がないから体調悪いのかと思って心配しちゃったじゃない。何か気になることでもあるの?」


「えっ、呼んでたの?ごめんね、幸ちゃん。体調は悪くないよ。心配かけてごめんなさい。気になることなんてないよ」


申し訳ないと思いながら謝った。


聖君の好きな人のことを考えてぼんやりしていました、なんて言えないよね。


幸ちゃんにはもう私が聖君のことを好きだと知られてるから、今更かもしれないけど……


それでも、幸ちゃんは聖君が当たりを引きたいって言ったことを知らないし……


「そう。分かったわ。それにしても、正木先輩はどうするのかしら」


話題を変えてくれた幸ちゃんに感謝しながら、正木先輩の方に視線を移した。


どうやら、まだ悩んでるみたい。