「まぁ、盛り上がることは確かでしょうけど」
幸ちゃんが視線を向けた方向を見てみる。
確かに盛り上がってるし、正木先輩の好きな人が気になっているように見えた。
2年のマドンナって言われてるくらいだし、モテる人なんだよね。
だったら、気になるのは当然かな。
私だって、聖君に好きな人がいたら気になってたまらないと思うし。
あれ、そういえば……
聖君、当たりを引きたいって言ってたよね……?
ってことは、聖君に好きな人が……
そう考えたら、またズキッと胸が痛んだ。
聖君の好きな人って誰なんだろう……?
私の知ってる人かな……?
知りたくないのに、気になってしまう。
矛盾してるよね。
「……妃、由妃」
聖君のことを考えて頭がいっぱいになって……
だから、幸ちゃんに話しかけられても、なかなか気づかなかった。



