さっきの女の子を思い浮かべた。
可愛かったな……
それに、私よりも1個年上だろうから、私にはない色気があった。
あんな可愛い子に告白されたんだもん。
気持ちに答えることが出来なかったとしても、嬉しいよね。
そう考えたら、胸がチクリと痛んで。
一旦考え出したら、止まらない。
私が知らないだけで、きっと聖君はいろいろな女の子から告白されてるよね。
だって、聖君は本当に人気だから。
聖君を好きになる女の子の気持ち、よく分かる。
聖君は本当にかっこいいし、何でも出来る完璧な人だから。
そりゃあ、好きになっちゃうよね。
納得出来るのに、何でかな……
黒くくすんだモヤモヤは心の中を覆い尽くす。
ほんとに、どうしてこんな気持ちになるのかな……？
「早く、行かないと」
結構長い間立ち尽くしてしまっていて、これ以上ここにいるわけにもいかないから、生徒会室へと急いだ。
