無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!



「そうなんだ。見てみたいな」


「見たいなら、あるわよ。写真」


「私も一応あるよー」


ちゃんと写真を撮ってるみたいで、見せてくれた。


そこに写っていたのは、幸ちゃんや莉里ちゃんに似た美形の人達で。


この感じだと絶対お父さんもお母さんも美形だよね。


そう思いながら、写真を見つめた。


それからしばらくは家族の話題で盛り上がった。





放課後になって、部活にも入ってない私は聖君達を手伝うために生徒会室へと向かっていた。


生徒会室は1番上の4階にある。


そもそも、3年生が4階だから。


それに合わせてだろうね。


そう思いながら階段を上っていると、3階の踊り場から声が聞こえた。


「あの、好きです!」


それはまさかの告白で……


告白現場を目撃するなんて初めてで、つい好奇心から盗み聞きしてしまった。


盗み聞きなんてよくないって分かってるけど……

気になってしまう。


相手は誰だろう……?