聖君の料理は全て美味しい。


また聖君に何か作ってほしいなと思えるくらいの美味しさだった。





次の日。


今はお昼休みで、お弁当を食べ終わった私は幸ちゃん達と話していると……


「由妃」


誰かに名前を呼ばれた。


この声は……


「聖君……」


扉に目を向けてみて驚いた。


本当に聖君が立っていたから。


「あら、生徒会長様じゃない」


「由妃。呼ばれてるんだし、行ってみたら?」


「う、うん」


昨日は冴木先輩だったけど、今日は聖君。


今まで教室に来たことなんてなかったのに……


どうしたんだろう……?


「キャー!」


「こんな間近で見たの私初めて!ほんとにかっこいい!」


聖君が教室に来たことで、教室内が一気に騒がしくなった。


……ほんとにモテるよね、聖君は。


「どうしたの?聖君」


そう思いながら駆け寄って、聖君に聞いてみた。


何か用事でもあるのかな?