「大丈夫…」


「ちゃんと食ってんの?」



やけに優しい柳田。


今思えば、入社当時なら柳田はこうして優しかった。


あのことをきっかけに、わたしが勝手に壁を作ってしまったばかりに冷たく感じていただけ。



「あー…気持ち悪い…トイレ」



再び吐き気が襲いトイレへ戻る。


そろそろ病院に行ったがよさそう。


少ししてデスクに戻ると、小野ちゃんが心配そうに待ってくれていた。



「七瀬先輩?」


「なーにー?」



デスクにうなだれながら返事をする。