きらめく星と沈黙の月

「…あ、碧…。陽菜との会話、どこから聞いてた…?」 


「何も聞いてないけど。やっぱり俺の悪口言ってたろ」


碧は明らかにムッとした顔で私を見る。


「ほんっとに違うんだって!ねぇ?陽菜……っていないし」


気を利かせたつもりなのかもしれないけど、相当ありがた迷惑なんだけど…。


どうしたらいいのさ……。


「ホ、ホントに、悪口なんて言ってないからね?」


「ふーん」


「信じてないでしょ…」


碧と喧嘩した時、よく陽菜に愚痴ってたから前科はある。


信じてもらえなくても仕方ないか。


「それより、テストなんとかなった気がする。ありがとね!」


話題を変えたくて慌てて話を振る。


碧もそんなに気に留めてないのか、それ以上言及してくることはなく、フッと笑って頷いてくれた。