きらめく星と沈黙の月

「そりゃ…嬉しくなくはないよ…?」


「嬉しいんでしょ?」


「嬉しくなくはないだけ」


嬉しいって答えたら、まるで私がホントに好きみたいじゃん。


「素直じゃないなぁ」


…恋……。


恋…。


恋……か。


碧に……。


あの碧に…。


「恋…」


「何の話してんの?楽しそうじゃん」


「へっ!?」


近くで聞こえてきた碧の声に、心臓が跳ね上がる。


「あっ、いや、その…えっとぉ……」


陽菜が変なことを言うから、碧のことが直視できない。


「俺の方チラチラ見てニヤニヤしやがって。悪口言ってたんじゃないだろうな」


「ち…違うよ!悪口じゃなくて、そのぉ……。ま、まぁとにかく悪口じゃないから!」


てか…いつから居たの…。


まさか、会話聞かれてた…?