きらめく星と沈黙の月

いつもこれくらいのトーンだったら嬉しいんだけどな。


「えっと…こう…?」


「そう。分かってんじゃん」


ようやく反応式が完成した。


これ…中学生が解く問題なんだよね。


私ホントに高校生なのかな。


「んで、問題はそのあとだ。アボガドロ定数ってのがあって…」


また知らない単語だ…。


テスト明日なのに大丈夫かな…。


碧のテスト勉強の邪魔にもなるし…なんかホントに申し訳ないや…。


もう…諦めた方がいいのかな…。


諦めて一人で勉強しなきゃ、碧に迷惑だよね…。


「…桜子、ちょっと付き合え」


「えっ?」


突然立ち上がったかと思うと、そそくさと部屋を出ていく碧。


「どうしたの?急に」


玄関まで追いかけ、慌てて靴をはく。


「まぁいいから乗って」


訳も分からないまま、自転車の後ろにまたがって、碧にしがみつく。