きらめく星と沈黙の月

碧の大きなゴツゴツした手が頭に乗った。


「泣いてないもん…」


「はいはい。ホント強がりな奴だな」


強がりなくせに泣き虫な私の性格を熟知しているようで、動じることなくティッシュを渡してくれた。


「なんで私こんなに勉強できないんだろうね。高校受験の勉強はしたけど、全部忘れちゃったんだ…。要領悪すぎて嫌になる」


「大丈夫だって。何事も諦めなかったら報われるから」


私が涙を拭ったティッシュを、碧がゴミ箱へ投げ入れた。


「ほら、続き。水素と酸素がくっついて何になんの?」


「……知らないよそんなの」


「投げやりになってたら0点取るぞ。いいのか」


碧は私の心をすべて見透かしているようだった。


「…よくないよ。でも分かんないものは分かんないのっ」