きらめく星と沈黙の月

これで逆転されてしまった。


藤北の攻撃は残り1回。


優位に立っていたはずが、一転してピンチに立たされている。


栗ちゃんの指令で内野手が碧の周りに集まる。


重大なエラーを犯したショートは、顔を上げられずに俯いている。


「やばいよ…」


流れが向こうにあるこの状況のままじゃ…。


「月川。マネージャーの仕事は選手を信じることだ。誰も諦めちゃいない。まだまだ巻き返せると皆信じてる」


先生の言う通りだよね…。


私が信じなくてどうする。


「そうですよね。すみません」


皆、険しい顔をしている。


碧はショートの頭をコツンとグローブで小突いた。


そして、何やら笑いながら話している。


その碧の言葉で笑顔が広がっていく。