きらめく星と沈黙の月

「嘘…」


「アイツすげぇよマジで…」


私も間に合わないと思った。


すごすぎる…。


碧のこの活躍のおかげでチームに勢いがつき、5-0まで差を広げることができた。


幸先のいいスタートで1回が終わった。


続く2回から7回まで、得点に動きはなく、勝利が見えてきた。


碧の投球は完璧だった。


昨日からの連投の疲れを見せず、とても安定している。


しかし、8回裏。


もうすぐ甲子園が決まるという油断や焦りが悲劇を生んだ──。


小さなミスが積み重なってノーアウト満塁の危機を作り出してしまったのだ。


「頼むぞ星矢…」


この夏1番のピンチに、栗ちゃんがマウンドに駆け寄る。


よりによって迎え撃つのは主砲。


昨日の準決勝でもホームランを打っている。